Orange Pi で frightradar24 をビジネスプランで使う

プロローグ、または男のロマン

私は飛行機が好きだ。

といってもガチのオタク的なアレではなく、空を飛んでいる飛行機を見てどこに行くのかなーと思ったり、数年に1度くらいある飛行機に乗る機会にわくわくする程度のものだ。

ところで、frightradar24 というサイトがある。
このサイトは、飛行機の管制に使っているADS-Bというしくみを利用して提供されている。ざっくりいうと、飛行機がトランスポンダという装置を使って自ら自機の情報を電波に乗せてアピールしている。管制はそれを受信し、機影と当該機から送られてきた情報を合わせて管制業務に利用している。
その飛行機が発する電波を各所で受信し情報を集めたものを提供しているのが先の frightradar24 である。
frightradar24 は単に飛行機の現在地情報を表示しているだけではなく、現在の雨の状況や航空路図をレイヤーを重ねるように見たり、機体の詳細な情報を見ることができるが、高度な機能を使おうとすると有償プランの契約が必要となる。当然の話だ。ちなみに最も高額なビジネスプランは$499.9/y と馬鹿にならない。

しかし、そのビジネスプランに直接振り込まずに利用できる方法が1つ用意されている。それは、ADS-Bの電波を受信し情報を提供する側にまわる、というものだ。

私は電波もそこそこ好きだ。これはやってみるしかない。

準備

私は電波がそこそこ好きだが、残念ながら私自身が電波を感知できるわけもなく、むしろ電波を感知できるレベルの強い電波を浴びたらたぶん死ぬので、機械にやらせようと思う。
そこで用意したのは以下の物品。

  • Orange Pi PC2
    Raspberry Pi の紛い物、いやリスペクトで生まれた一品。Aliexpressで購入。
  • MicroSDカード
    Orange Pi ブート用。あきばおーで買った。
  • USB Flash
    OSを入れる用。mdraid で RAID1 を組むために2本、これまたあきばおーで購入。
  • ソフトウェアラジオチューナー
    USBスティック型でアンテナ用のコネクタがある。これでADS-B信号をデジタルデータ化する。温度補償型(TCXO)が良いと至るところで見たのでそれを。Aliexpressで購入。
  • アンテナ
    飛行機側が1090MHzで送信しているため、1090MHzが受信できると明記しているものをAliexpressで購入。

ほぼAliexpressである。住所が隣国にバレるリスクを取れば比較的安く手に入る。おそらく総額で5,000円程度。

導入

Raspberry Pi であれば Rasbian が有名だが、Orange Pi の場合は Armbian というディストリビューションがリリースされている。使い勝手はRasbianと似た様なもので、ベースとなっているのも名前の通りDebianである。安定版かつ最新のBusterを入れることにした。

Armbian自体のインストールやRAIDの作成、/の引越しなどはググれば出てくるので割愛する。
また、frightradar 24 の接続にあたってもRaspberry Pi用の手順に沿って実施したところあっさり動いた。これで動くということは、RAIDこそ組めないもののNano Pi Neoあたりでもいけるのではないかと思う。CPUもOrange Piと同じだった様に思う。

正直CLIのログは取ってあるものの、気力が続かずここで断念。歳を感じる。
とはいえ気が向いたら加筆しようと思う。
この記事で言いたかったことは、 Orange Pi でもあっさり動くから試してみては、というNAVERまとめもびっくりなペラッペラな内容だった、ということで締めようと思う。

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